「編集者の時代」の報告

・講師:重金敦之 文芸ジャーナリスト(元朝日新聞出版局)・JFJ会員
・2014年5月27日(火)18:30~20:00
・於:東京ウィメンズプラザ会議室
・参加者:32名
・まとめ:佐々木恵美

 今期第一回目の勉強会は、JFJの大先輩である重金敦之氏から「編集者の時代」をテーマに、朝日新聞社在籍時やフリーランスになってからの経験談を、仕事に対する考え方や姿勢も含め語ってもらった。私たち後輩会員それぞれの仕事のスキルアップに繋がったことと思う。内容は以下の通り。

■好奇心とナルシシズム

  • ジャーナリストと野次馬は紙一重
  • あらゆる分野に対して好奇心をもつこと
  • 自分をさらけだすこと

■雑誌記者と新聞記者の違い

  • 編集者は、他人を借りて自己主張する
  • 編集者は、常に金銭感覚をもたなくてはいけない

■文章上達法

  • 『秘伝書』なんかない
  • 最初のワンセンテンスで決まる

■言葉への美意識・感性

  • しっかりとした言語の教育を受けていない人や、社会からはみ出した人たちの間だけで通用していた隠語や俗語が、テレビやネットを通じて、一般化してきた。また誤用、誤読も多くなった。

■今こそ、「編集者」が求められている時代はない。

  • 編集者不在のWeb

 参加者が各々の現況と照らし合わせて、話に耳を傾けていたように感じた。「自分をみせられるか、みせられないかで良い文章が書けるか、書けないかが決まる」「八方美人は今後のジャーナリズムでは生き残れない」自分を持つこと、主張をすること、『言葉』への審美眼を持つことなど改めて考える貴重な機会となった。大先輩からのメッセージをしっかりと受け止め、日々の仕事で自分の存在価値を感じてもらえるよう努めていきたい。

*重金敦之氏のWeb連載 「オンとオフの真ん真ん中」 http://sayusha.com/webcontents/c04

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