第1回勉強会の講師は、藤木徳彦さんです。
藤木さんは、本年度の食生活ジャーナリスト大賞の食文化部門を受賞されました。その授賞式では、「国産ジビエの現状と魅力」についてスピーチもしていただきました。
今回の勉強会の形で、国産ジビエの現状、課題について参加者の皆さんと双方向のディスカッションの場を作ります。
ジビエの誤った仕入れや、「生食」などの食べ方を推奨するようなマスコミ報道の問題点を検証したうえで、参加者と一緒に正しいジビエの活用法とその普及について、考えます。
問題意識としては、もし、いま大きな食品事故が起きたら、ジビエ振興に対して厚労省より規制がかかり、やはり野生獣(鹿、いのしし)は危険な食べ物だと一般の方々に認識されてしまう可能性があります。
日本において豊かなジビエの食文化を定着させる意味でも、食のジャーナリズムの果たすべき役割は大きいと思われます。
今回の勉強会では、下記の4つの観点を、参加者の皆さんとの意見交換を交えながら、進めていきます(講演会スタイルではなく、双方性を持った「勉強会スタイル」を作っていこうと思います)。
➀そもそも国産ジビエ(鹿、猪)は2014年に厚生労働省が衛生管理に関するガイドラインを策定するまで食肉、食品ではなかった。それ以前は、地域のなかの食文化として存在し、飲食店は猟師から直に野生獣肉を仕入れしていた。
➁安心・安全を見える化し、衛生管理に関するガイドラインを客観的にチェックする仕組み、2018年に農林水産省が制定した国産ジビエ認証制度について。
➂ジビエの生食は禁止。衛生的に加熱して、しかも固くならず美味しい加熱調理が求められる。栄養価、機能性にすぐれた肉である一方、衛生面ではウイルス、細菌、寄生虫などのリスクを抱えているので、肉の中心温度75度1分と同等の加熱時間、加熱温度(65度15分、66度11分など)細かい検証が必要になってくる。
➃これから国産ジビエの目指す方向としては、飲食店だけではなく、一般家庭に食文化として定着させていきたい。一時的なブームに終わらせないためにも、安全・安心・美味しいことが必要である。
【講師プロフィール】藤木徳彦(ふじき・のりひこ)
オーベルジュ・エスポワール・オーナーシェフ、日本ジビエ振興協会代表理事。東京都生まれ。駒場学園高校食物科卒業後蓼科高原のオーベルジュで修行。肉、魚、野菜の卸業を経験した後、1998年オーベルジュ・エスポワールをオープン。地元食材を追求し、地元食材を使った料理教室や食育講座、大学・高等学校の講師も務める。著書に 「フレンチで味わう信州12か月」(信濃毎日出版社)「旨いぞ!シカ肉」(農文協)「フレンチシェフが巡る ぼくが伝えたい山の幸 里の恵み」(旭屋出版)がある。<日本ジビエ振興協会>ジビエ料理の普及拡大で増え続ける鳥獣被害を減らし、地域の活性化や社会貢献の実現を目指してNPO法人を設立。2017年に一般社団法人となった。
《開催概要》———————————————————
- テーマ
- 国産ジビエの現状、課題、そして魅力
- 日 時
- 2022年5月11日(水)19時~20時30分(18時30より開場)
- 場 所
- 日比谷図書文化館4Fスタジオプラス小ホール
- (千代田区日比谷公園1-4/TEL:03-3502-3340)
- *オンライン会議(ZOOM)も同時開催します。
- 講 師
- 藤木徳彦氏(オーベルジュ・エスポワール・オーナーシェフ、
- 日本ジビエ振興協会代表理事)
- 司会進行
- 小山伸二(JFJ幹事)
- 参加費/申込
- JFJ会員・学生:無料 ➡ 申込フォーム
- 非会員1,000円 ➡ Peatixにて参加費を徴収
- ◆非会員の方でPeatix以外のお申込みをご希望の場合はコチラから
- 定 員
- 30人(@会場;入場条件:マスク着用/入場前検温・手指消毒)
- 70人(@オンライン:ZOOM)
- お知らせ
- *お申込み完了後、 開催当日までに申込登録されたメールアドレスあてに
オンライン放送のURLをお送りします。
開催時刻前に届かない場合は、JFJ事務局にメールでお問い合わせください。
なお、必ずJFJ事務局のメールアドレス(info@jfj-net.com)を「連絡先」等に
ご登録ください(弊会からのメールが拒絶される場合があります)。
*事前参加登録いただいた皆様には、後日YouTube動画を限定配信いたします。
(不具合で視聴できなかった方、急遽欠席になった場合も御覧いただけます) - お問い合わせ
- JFJ事務局
携帯:090-5002-6961
FAX:0467-95-9354
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