・演 題:日本から、世界に広がる「セサミストリート」
~小さな1粒を通してみた、世界のごま事情~
・日 時:2023年12月13日(水)19時~20時30分
・講 師:和田武大氏(株式会社和田萬 代表取締役社長)
・進 行:吉田佳代
・参加者:会場参加24名、オンライン参加40名
・文 責:吉田佳代
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<概要>
日本は、ごまの自給率が0.1パーセントでありながら、世界を相手にごま加工品の商売を行なっている。ごま栽培の現状から、国産ごま生産量増加への取り組み、機械化の模索の現状、海外展開の現在まで幅広くごまの「いま」を語っていただいた。中国とアラブの人口増加とごま需要の増加に日本がどう勝負しているかについては、今回の大きなテーマ。これからのごまの未来の推測まで貴重な講演内容。
<講演内容>
1.イントロダクション
日本のごま自給率は0.1パーセント・・・栽培地の現在など
国産ごまの普及は私たちの命題・・・栽培の機械化に向けて課題点など
2.ごまについて
ごまという植物について・・・ルーツ、栽培方法
ごまは3色ある・・・金ごまは甘み、白ごまは香り、黒ごまはコク
栄養成分について
加工工程について
産地世界地図、収穫期など・・・コーヒーやカカオとの産地の共通性
3.ごま食の現在
世界生産量の増加・・・中国、アラブの人々の摂取量増加
中国、アラブ件の人口動態・・・増加
ごまの食べ方・・・日本、中国、アラブ、欧米
特徴的なのはアラブ・・・タヒーニ(ペースト)摂取
ごまの輸入国の現在・・・日本は低下、中東が急増
日本のごまの未来は?
4.世界に広がる「タヒーニ」と日本の「ごまペースト」の違い
煎り方が異なる・・・日本は焙煎しっかり香り重視、タヒーニはほぼ焙煎なし
5.ごま油VSオリーブオイル
ごま油のライバルはオリーブ油
オリーブ油は消費量がごま油の6倍規模
6.ごまの未来
ごまは世界にもっと広がるか?・・・人口増加分布から考察
ビーガン人口の増加が追い風に
日本の市場・・・食品ごまとごま油は横ばい
海外ごま市場・・・タヒーニとごま油は成長
7.日本のごまに未来はあるか?
加工技術で勝負する日本のごま
焙煎技術・・・プロファイリングしにくい技術
搾油、ペースト製造・・・日本人の繊細さが技術に
ごま油輸出量上げ傾向