皆さんの中にも、ストレス解消のために料理をしたり、料理で癒しを感じた経験がある方は多いのではないでしょうか。今回の勉強会では、そんな「料理」の「療法」としての可能性にスポットを当てます。
メンタルヘルスの問題は大きな社会問題となっています。2014年の厚生労働省の調査では精神疾患の患者数は392.4万人に達しており、現在その数はさらに多いことが確実視されています。年齢性別を問わず、うつ病や認知症、統合失調症などに苦しむ人は増え続けており、職場や学校など様々な場でストレスを抱えて病名はついていなくても予備軍となっている人たちも多数います。メンタルヘルスケアの充実と拡大は今後ますます必要となっていくでしょう。
メンタルヘルスケアの療法としては、欧米を起源とする「音楽療法」や「園芸療法」が古くから知られていますが、「料理療法」は日本発の新しい分野です。人が皆生きるために行っている「食べものを食べる」ということに直接つながっていて、誰にでも取り組みやすいのが「料理」です。「食べる」という行為と同様に、五感全てを使うという点も「料理」の大きな特徴です。
講師の木村滋子氏は11年前に「料理」の「療法」としての可能性にいち早く着目して同療法の科学的知見を研究し、先ごろその研究結果をまとめました。精神保健福祉の分野で、自立支援やリハビリの一環として調理実習などが取り入れられていますが、その効果が統計に基づき科学的に検証されたことはありませんでした。木村氏はまた、「和食」という文化がある日本だからこそ「料理療法」はより大きな可能性があるのではないかとも言っています。木村氏の研究から学び、「料理療法」の奥深さを一緒に考えましょう。
《開催概要》———————————————————
- テーマ
- 料理が心を癒す~「料理療法」の可能性を考える~
- 日 時
- 7月19日(木)18時30分?20時(受付18時?)
- 会 場
- 東京ウィメンズプラザ(表参道)1階 視聴覚室
東京都渋谷区神宮前5-53-67
電話 03-5467-1711 - 講 師
- 木村滋子氏
大阪府出身。大学(家政学部食物学科)卒業後、大手流通グループ商品試験室で、食品の化学分析とグループ内情報誌の編集を担当。名古屋大学遺伝子実験施設で研究補佐員として4年間勤務。その後、1995年からベルギーに5年余、2001年からアメリカに2年在住。帰国後は、フリーランスで食関連の活動する傍ら、社会人大学院生として研究活動を続ける。2006年修士号(学術)、2018年3月 博士号(心身健康科学)取得。 - 参加費
- 一般2000円 学生500円(JFJ会員は無料)
- 定 員
- 先着40名
- 申し込み
- 参加申し込みフォームはこちら
JFJ第2回勉強会(180719)参加申込フォームテーマ 料理が心を癒す~「料理療法」の可能性を考える~ 日時 7月19日(木) 18時30分〜20時(受付18時〜) 会場 東京ウイメンズプラザ(表参道) 1階視聴覚室 講師 木村滋子氏 参加費 一般2000円 学生500... - お問い合わせ
- JFJ事務局
電話&FAX:042-554-3887
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