「ドラマの<まんぷく>を演出する料理の力」

・講 師:広里貴子氏(なにわのごちそうプロデューサー)
・会 場:エコール 辻 大阪
・参加者:26名
・まとめ:小山伸二

いま、関西を中心にしてドラマの中の食作りを一手に引き受けている広里さんのお話をお聞きました。広里さんは、2013年、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』で料理指導を担当して以降、現在、放映中の『まんぷく』まで、NHK大阪放送局制作の朝ドラを6回連続して担当して来られました。

ドラマの中で、登場する料理や、食材など、台所、食卓の景色などの、時代背景や意味づけなど、料理の活躍どころが、意外なほどたくさんあることに驚きました。
2018年度、放映された『まんぷく』での収録裏話も含めて、ドラマのリアルを支えるための創意工夫、努力に感銘を受けました。

また、広里さんと長年、取り組んで来られている、地元大阪の伝統野菜の普及、啓蒙活動もまた、ドラマのリアル作りに一役買っていました。とかく、野菜の画一化、規格化が進む中、ドラマの時代背景に合わせながら、なにわ伝統野菜も、戦後間もない市場の風景のなかで、さりげなく再現している、といった貴重なお話もお聞きできました。

タイトルとURLをコピーしました